1 現在の活動 2019年3月11日
現在、巨大風力発電所(4500kW、43基、当初の計画では72基)の建設が、和歌山県のススキの名所、生石高原の周辺に計画されています。海南市や由良町在住の住民に健康被害をもたらした1000kWから2000kWの風車よりもはるかに大きな出力を持つ巨大な風車です。
2市2町(海南市、紀の川市、紀美野町、有田川町)の広域にわたる計画ですので、各地域の住民の方々と一緒に勉強会や講演会を開き、風力発電の実態を理解していただくよう、活動しています。
各地域でも「風力発電を考える会」が結成され、風力発電建設事業に対して、風力発電の真実の姿を知っていただくよう地域住民への働きかけが行われています。
紀美野町では住民団体「きみの雑技団」が結成され、チラシ作成や講演会開催など多彩な活動が繰り広げられています。同時に、区長会が積極的に風力発電建設問題に取り組んで、区長会で建設反対決議を行い、紀美野町議会の2018年3月定例会では「『(仮称)海南・紀美野風力発電事業」及び「(仮称)紀の川風力発電事業』に対する林地開発の許可をしないことを求める意見書について 」審議され、原案どおり可決されました。
紀の川市では若いお母さんたちが「風力発電の被害を考える会・きのかわ」を立ち上げ、チラシ作成、戸別配布などに取り組んでいます。
紀の川市市議会は2018年9月28日定例会で、「 合同会社NWE-09インベストメントが計画している『(仮称)紀の川風力発電事業』計画に対し環境の保全を求める決議について」が審議され 、原案の通り可決されました。
有田川町では地元住民たちが緑と川(green & river)を守るため、「ぐり&りば」をたちあげ、紀美野町や紀の川市の方たちと連携しながら風力発電事業についての勉強会を重ねています。
有田川町議会では、「(仮称)海南・紀美野風力発電事業」に対する林地開発の不許可を求める県への意見書提出について」が、2018年6月19日に決議されました。
市議会は2019年9月の定例会で、風力発電所について、知事に開発許可を与えないことを求める意見書を採択しました。上記、紀の川市、紀美野市、有田川町に続き、すべての議会で風車建設が反対されることになりました。
風力発電建設予定地の住民の人たちとともに行動した結果、以下のような地域で、風力発電建設を阻止することができました。阻止する上で一番大事なことは、建設計画が出た時点ですぐ行動することです。業者により地元住民が分断されてしまわないよう、一刻も早く、地域で住民対象の勉強会を開き、風力発電の問題点等を理解してもらい、住民が一丸となって反対を表明し、議会に訴えることだと思います。
1 | 海南市沖山風力発電所 | 海南市 | 2300kW×6基 | 安藤建設 | ||
2 | 有田風力発電所 | 有田市 | 2300kW×12基 | 安藤建設 | ||
3 | 日高池田ウィンドシステム | 日高町 | 1980kW×5基 | ジャネックス | ||
4 | 大平山ウィンドシステム | 日高町・由良町 | 2000kW×4基 | ジャネックス | ||
5 | (仮)白浜町椿地内での風力発電事業 | 白浜町 | 2000kW×3基 | 関電エネルギー開発 | ||
連絡先 〒640-0112 和歌山市西庄1024-15
TEL 073-451-5960
「風力発電の被害を考える会・わかやま」世話人代表 松浦攸吉