当会について

 和歌山県では2000年代初めより風力発電が建設され(230kW 1基)、2008年からは本格的なウィンドファーム(1000kW16基)の稼働が始まり、その結果、由良町や海南市などでも深刻な健康被害が発生しました。低周波音被害に長年、取り組んで来られた汐見文隆氏はこの事態を憂慮され、次のような言葉を遺されています。

 

「和歌山県の山村の一地区の、ただ一人だけかも知れない風力発電被害者の厳しい苦悩が、その根底に決して無視できない広がりの可能性を持っていることを忘れてはならない。」(「医師・汐見文隆の行跡」”はじめに”より 寿郎社出版)

  

そして、汐見氏は、「和歌山から公害をなくす市民のつどい」の長年の同志である松浦攸吉にこの問題を託し、2012年11月、松浦は他のメンバーと共に「風力発電の被害を考える会 わかやま」を結成することになりました。

2010年5月

「人権と風力発電の影響を考える講演会」  

わかやま新報記事(2010/6/3)

 

「風力発電の被害を考える会」結成集会に於ける(故)汐見文隆氏と由良風力発電の被害者、(故)谷口愛子さん
「風力発電の被害を考える会」結成集会に於ける(故)汐見文隆氏と由良風力発電の被害者、(故)谷口愛子さん

以来、当会は、風力発電の影響により健康被害を受け、苦しみのなかにある被害者の救済のために交渉を続け、また和歌山県における風力発電の被害発生を未然に防止するために風力発電の建設を阻止する活動を行っています。

 

 また、汐見文隆氏所有の低周波音測定器NA-18Aを使用して、被害現場での測定をし、データの蓄積を行ってきました。現在では音響学の専門家(住環境の低周波音問題研究会)の協力を得て、被害現場の調査、及び建設予定地での事前調査等も行っています。  

  そして、新たに医師・汐見幹夫氏が顧問としてご参加くださり、医学的立場からのご助言を得ています。(2019年3月11日)